息子に手を焼く人に伝えたい「男の子の本質」 「うちの子がヘン」なのは本当に親のせい?
元保育士で、NHK Eテレ『すくすく子育て』をはじめ、テレビや新聞、雑誌などでも活躍中の小崎恭弘さんは、お母さんたちからよく、こんなぼやきの声を聞くそうです。
「うちの子は、本当に言うことを聞かない」
「落ち着きがないから、しかってばかり」
「優しく言い聞かせるのではダメなんでしょうか?」
「落ち着きがないから、しかってばかり」
「優しく言い聞かせるのではダメなんでしょうか?」
本記事では、著書の最新刊『うちの息子ってヘンですか?』から、男子育児の「しんどさ」を解消する秘訣を紹介します。もし、あなたの奥さんが息子に手を焼いているのなら、次のことを伝えてみてはいかがでしょうか?
お母さんのしつけのせいではありません!
僕は、3人の兄弟の長男として育ち、今は3人の息子の父親であり、「男の子のプロ」を自認しています。かつては、西宮市の公立保育所で12年間、いわゆる「保父さん」として勤め、今は大阪教育大学で学生たちに「保育」を教えています。
僕が育児に関する講演会などをすると、男の子のお母さんから、こんな質問を受けることがあります。
「なぜ、うちの息子はじっとしていられないのでしょう?」
「どうして、男の子は高いところに登りたがるのですか?」
「なぜ、あえて水たまりに入るのか。そんなルールでもあるんですか?」
お母さんからすると、わが息子ながら、その行動の一つひとつが理解不能です。
それでは、当の本人に一度聞いてみてください。「どうして、そんなことするの?」とダイレクトに。
たぶん多くの息子たちは「ん? 何が?」と不思議そうな顔をすると思います。だって、説明なんかできませんし、その質問の意図さえ、わからないでしょうから。
ちなみに、以下のエピソードは、すべてうちの息子の実話です。
●ママに「ありがとう」と言われ、うれしくて恥ずかしくて、突然走り出し逃げ出す
●ビー玉と鼻の穴、どちらが大きいのか比べたくなり、鼻の穴に入れて取れなくなる
●おじさんからお小遣いに100円玉をもらったのがうれしくて、兄弟に見せびらかしたのち、取られるのが嫌だから飲み込む
●おしっこはどこまで飛ばすことができるのか、試してみたくなり、おしっこしながら便器から離れていき、トイレ中をおしっこまみれにする
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