あなたがきっと知らない「方言」の真実100章 「アホ」と「バカ」の境界線はどこにあるのか

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61 内出血の痣を指す「あおたん」は北海道生まれで東京進出した方言

62 同じ痣を千葉、茨城では「あおなじみ」、愛媛では「あおにえ」、愛知では「くろにえる」、宮城、熊本では「くろち」

「なおす=片付ける」、「投げる=捨てる」

「なおす」は「片付ける」など、地域によって単語の意味が変わる(写真 : Ushico / PIXTA)

63 西日本の広い範囲で「なおす」は「片付ける」の意味

64 北海道・東北では「(ゴミを)投げる」は「捨てる」の意味

65 北海道では靴下と同様に手袋も「はく」。沖縄でもメガネや帽子を「はく」という

66 九州方言では「行く」の意味で「来る」という

67 中国・四国地方西部から九州では、「大きい」も「太い」も「ふとい」で表す

68 補助輪付き自転車のことを西日本では「コマ付き」「ハマ付き」「タマ付き」などと呼ぶ。東日本では通じない

69 幅の狭い道で車同士がすれ違うことを「離合」というのは福岡、山口、大分の方言

70 黒板消しのことを「ラーフル」と呼ぶ人は、鹿児島、宮崎、愛媛いずれかの県出身者の可能性が高い

71 授業と授業の間の休み時間のことを「放課」というのは愛知県限定の表現

72 「あとぜき」とは「(扉を)開けたら閉める」という意味の熊本県のみで使われる方言

73 関西弁で「お豆さん」「飴ちゃん」と何でも「さん(ちゃん)」づけするのは御所言葉の名残という説がある

74 傷跡にできるかさぶたを、九州で「つ」という

75 ものさしを「さし」と呼ぶのは大阪、広島、徳島など

76 絆創膏の呼び名は北海道では「サビオ」、東北では「カットバン」、九州では「リバテープ」がポピュラー

77 「だんだん」は島根県出雲地方で「ありがとう」の意味。四国や九州にも同じように用いる地方がある

78 「だんだん」は、もとは近世後期に京都の遊里で「ありがとう」の意味で使われていた言葉とされる

79 肥筑地方の方言「ばってん」は英語の「But and」または「But then」が語源という説がある

80 「アホ」のルーツは中国江南地方の方言「阿呆(アータイ)で、日明貿易で京都に伝わったという説がある

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