【産業天気図・鉄鋼】一点の曇りなし。「快晴」続く高炉メーカー

原料スクラップ高に苦しむ電炉メーカーとは対照的に、高炉メーカーには懸念材料は一切見当たらない。今06年度後半はもちろん、07年度も「快晴」に近い状態が続きそうだ。
 確かに06年度の営業利益予想を見る限り、高炉各社は減益となっている。が、これは前期の一時的収益押し上げ要因であった、安い原料によるキャリーオーバー効果が薄れるためで、実質的には新日鉄<5401.東証>、JFEホールディングス<5411.東証>、住友金属工業<5405.東証>の大手3社とも2ケタの増益だ。各社、鉄鉱石や副原料の高騰に頭を抱えるものの、需給が極めて引き締まっているうえに自動車用鋼板など高級品シフトが一段と加速している。さらに、自動車など大口需要家向けの価格交渉が依然決着していないことも数百億円規模の利益上振れ要因として残っている。この傾向は07年度も変わらないだろう。むしろ、今年度は19%の値上げで決着した鉄鉱石価格が、来年はせいぜい1ケタないし横ばいにとどまる、との見方もある。副原料の高騰も一服するとなれば、強需給の下、07年度は名実ともに増益は固い。
【山本隆行記者】


(株)東洋経済新報社 会社四季報速報プラス編集部

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