中国統計局PMI、7月製造業は50.0に低下 雇用削減が続き、さらなる景気刺激策が必要
[北京 1日 ロイター] - 中国国家統計局が1日発表した7月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.0と、前月の50.2から低下したほか、予想の50.2も下回った。
内需、外需がともに低迷。雇用削減も続いた。さらなる景気刺激策が必要との見方が強まりそうだ。
一方、同時に発表された7月の中国非製造業PMIは53.9で、前月の53.8から上昇した。
PMIは50を上回れば景況拡大を、下回れば悪化を示す。
アナリストらは製造業PMIが低下したことについて、6月中旬以降の株価急落が消費者・企業の景況感や投資決定に影響を及ぼしたと指摘。ANZのエコノミストはリサーチノートで「実体経済を安定させるために一段と明確な政策措置が正当化される」とした。
ANZは、中国人民銀行(中央銀行)が今四半期にさらに25ベーシスポイント(bp)利下げし、年末までに預金準備率を50bp引き下げるとの見通しを据え置いた。
国家統計局は、製造業PMI低下の一因は天候だと説明。高温や大雨で一部企業が減産したという。最近の原油安やその他コモディティー(商品)安も関連産業に影響を及ぼしたと付け加えた。
また、非製造業PMIは前月から上昇したものの、7月の新規受注指数は50.1と、6月の51.3から低下。雇用削減ペースもやや加速した。
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