就職活動に活用されるCSR情報《組織・人を強くするCSR 第4回》

就職活動に活用されるCSR情報《組織・人を強くするCSR 第4回》

 

勝俣 有希子
株式会社クレイグ・コンサルティング

 

第3回は、重要なステークホルダーの1つである社員に焦点を当て、CSRという観点で、ワークスタイル変革が企業価値の向上につながるという考え方を紹介した。

事業活動のグローバル化が進む中、優秀な社員を確保することが企業の成長のカギになることは間違いない。そこで、今回は学生の採用活動とCSRの関係について考えていきたい。

「安定的な雇用創出」こそ企業の最も基本的なCSR

下は年度ごとの大卒者就職内定率(青い折線)と有効求人倍率(赤い折線)の推移を示したグラフである(※有効求人倍率は比較しやすいように100倍した数値でグラフを作成)。

これを見ると、内定率に比べて有効求人倍率の変動幅が非常に大きいことがわかる。たまたま就職活動をした年によって就職のしやすさが大きく違うことがこのグラフから明らかだ。

例えば大手金融機関では、数年前は数千名の採用をしていたが昨年は数百名になるなど変動が非常に大きい。金融機関に就職したい学生にとってはたった1年の違いが天と地を分ける結果となるのだ。

企業の採用数がその時々の経済状況や業績によって左右されてしまうのは、仕方ないことかもしれない。しかし雇用の創出は企業にとって最も基本的な社会的責任であり、グローバル化が進む中にあっても「若年層の雇用」は日本の大きな社会課題である。日本企業にとっても重点的に取り組むべきCSRテーマの1つといえる。

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