あの掲示板サイトで起きたトップ交代の裏側 「米国版2ちゃんねる」で騒動
[サンフランシスコ(ロイター)] - 米国最大の掲示板サービス「レディット(Reddit)」の暫定CEOを務めていたエレン・パオが7月10日に退任した。最近ではその兆候として、人気のあった従業員が解雇されたことや、ソーシャルニュースプラットフォームにおける言論の自由をめぐって起きている緊張状態などによってサイト上で騒動になっていた。
後任のCEOには創業者が就任
後任には、レディットの共同創業者で、旅行サイトのHipmunkの共同創業者でもあるスティーブ・ハフマンが、レディットに戻ってきて就任する。もう一人の共同創業者であり、レディットの経営執行役会長でもあったアレクシス・オハニアンは、ハフマンの「補佐」を務めることになっている。これらの人事については、レディットの取締役であるサム・アルトマンが10日に発表した声明の中で明らかにしている。
論争は会社で人材開発を担当していたヴィクトリア・テイラーが解雇された7月の第1週、レディットの周囲で湧き上がった。サイトのボランティアのモデレーターらは一時的に300のスレッドをシャットダウンして抗議した。その論争はパオの辞任とは関係ないと、アルトマンはメールで回答している。
かつてのシリコンバレーでの雇用主との裁判で今年の初頭にも争っていたパオは、レディットから去るのは取締役会が自分には不可能だと思えるほどの成長を要求していたからだと別の声明で答えている。