なぜ、フィリピン英語留学は日本では普及が遅れているのか? ~『フィリピン「超」格安英語留学』(その2)

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 そのために、大手留学エージェントではフィリピン留学への対応が遅れています。

 

正直、彼らがフィリピン留学に本腰を入れれば、一気に日本人へ普及していったのではないかと思います。

最近では、既にフィリピンで留学エージェントを展開している中小企業に業務委託や連携をして、生徒の横流しでコストをかけずにやる方法が出てきたと聞いています。

 ですが、僕はノウハウと実績を持った大手留学エージェントこそが、直接フィリピン留学市場に参入し、日本人向けのフィリピン英語留学市場のクオリティの向上に取り組んでもらえたらと思っています。ただ、恐らくフィリピン留学斡旋だけでは大きな利益にはつながりません。

ですので、韓国と同様に、2段階のコンビネーション留学を推奨するのです。

最初はフィリピン、そして欧米へと。このコンビネーション留学をしっかりと仕切って大きく運営している留学エージェントは、いまだそうありません。フィリピン留学が日本人に浸透していくのは時間の問題です。

 それであれば、大手留学エージェントには是非とも、フィリピン留学のクオリティの向上と、さらなる日本人の英語留学者数の向上を狙って取り組んでほしいと思っています。

以上、長くなりましたが上記の3つのポイントによって、これまでフィリピン英語留学が日本人に広まらなかった理由だと考えています。ですが、最近マスコミでの取り上げや、書籍発売により、確実に流れは変わりました。

これから韓国同様にごく当たり前の選択肢となることと思われます。

次回のコラムでは、フィリピン留学の活用方法についてつづりたいと思います。

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 1,470円

 


 

太田 英基 スクールウィズ代表取締役

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おおた ひでき

株式会社スクールウィズ(https://schoolwith.me)代表取締役、執筆家。学生時代に”タダコピ”広告事業で起業した後、フィリピン留学を経て約2年間に渡る世界一周の旅へ。世界一周中に『フィリピン「超」格安英語留学』(東洋経済新報社)を出版し、フィリピン留学の仕掛け人と呼ばれる。日本に帰国後、世界を舞台にする人があたりまえになる社会を目指して、日本最大級の海外留学・語学学校の口コミサイト”School With”や、海外就職の会員制支援サービス”CareerWith”の企画運営を展開。学校法人および企業向けのフィリピン(セブ島)英語研修のコーディネートも行う。執筆・講演実績多数

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