銀行総合ランキング2011年版--全112行を一挙格付け

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伸び悩むトップライン

不良債権比率も5%超の銀行は17行(10年3月期)から15行(11年3月期)に減少した。

問題は収益性だ。トップラインの収益は伸び悩んでいる。

信託銀行を含めた116行のうち、10年3月期比でコア業務純益(単体)を伸ばしたのは43行。これに対し、減益となったのは73行にのぼった。増益行も、2ケタ増は東和(59.23%増)や南日本(32.33%増)、池田泉州(17.68%増)各行のような地銀も散見されるが、近畿大阪(21.87%減)、北海道(21.54%)、北洋(23.94%)などのように2割以上減益の地銀もチラホラ存在する。

利ザヤも低金利状態が常態化し、収益柱である資金利益は伸び悩んでいる。貸出金利回りが10年3月期比で上昇したのは、佐賀共栄のみ。ランキングで上位入りした西京が、かろうじて横ばいにとどまったに過ぎない。残る銀行は利回り低下にあえいでいる。貸出利回りが10ベーシス以上低下したのは、半数以上の79行に及んだ。

粗利経費率(OHR)については、分母の業務粗利が伸び悩む一方、経費削減の成果をあげることのできた銀行もあり、OHRの増減はほぼ半々。方向感はまちまちだった。


■総合ランキング41~60位

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