ホンダ新型「アコード」万人に受けるセダンだった 乗ってわかったシーンを問わない万能さに驚く

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たしかにワインディングを走っているとき、タイヤの接地感を十分に感じられ、高い安心感を得られたのは、このシステムのおかげだろう。こうした先進機能により、ワインディングでの新型アコードは、軽快で快適、そしてスポーティな走りを味わえて、とても楽しいドライブを堪能できた。

下り坂で効果を発揮する減速セレクター

減速セレクターを最大にした状態のメーター表示
減速セレクターを最大にした状態のメーター表示(写真:三木宏章)

ワインディングでの走りを味わったあとは、長い下り坂が続く国道を走行し、減速セレクターの効果を試してみた。車速や前車との車間距離の調整を、フットブレーキをあまり使わずにできるかどうかのテストだ。一般的に長い下り坂で先行車に追いつくと、ブレーキペダルで車間調整を行うことが多い。

だが、あまりブレーキを多用しすぎると、フェード現象やペーパーロック現象が起こり、ブレーキが利かなくなる危険性もある。そこで、減速セレクターでアクセル・オフ時の減速度を上げれば、あまりブレーキを使わずに車速や車間の調整が可能なはず。とくに新型モデルの減速セレクターは、先に紹介したように、減速度が増したほか、選択範囲も6段階に広がっており、より多様な状況なシーンに対応している。

先ほどのワインディングでは、SPORTモードを多用したが、今回はそれ以外、NORMAL、COMFORT、ECONの各モードを使ってみる。これは、SPORTモードの場合、設定した減速度が固定されるが、それ以外のモードでは、アクセルペダルを踏むと減速度が解除されるためだ。そのため、例えば、先行車に近づきそうになったときだけステアリング左にある「-」パドルで減速度を上げて制動、車間が離れればアクセルを踏むだけで車速を伸ばすといった、よりイージーな走りができる。

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