「先の見えない仕事」挫折しないための2つの鉄則 手応えのない時ほど、ブレずに着実に歩を進める

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ホロウィッツは、すべてのスタートアップに共通するジェットコースターの旅を自身も経験してきた。何度も上り下りを繰り返す旅だが、単なる上り下りなら、世界中のどの企業でも経験する。

スタートアップは、その頻度がきわめて高い。多いときには、1日に数回起こる。エクストリームスポーツが好きでない人には、スタートアップは向いていない。

なぜなら、スタートアップの立ち上げは本質的に失敗の旅だからだ。

起業家はこれまでに誰もしたことのないことをしようとしている。自分が何をしているか、完全にわかっているつもりでも、実際にはわかっていない。

(出所:『Love the Problem 問題に恋をしよう』)

※外部配信先では図表を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください

「失敗」を恐れることは、すでに「失敗」である

ここでは、スタートアップの基礎をなす「前提となる仮説」について見ていこう。

•スタートアップとは、旅である(旅の中にさらにいくつもの旅がある)。
•ジェットコースターのような波乱万丈の旅である。
•各フェーズで試行錯誤を繰り返す、失敗の旅である。
•長期にわたって何の手応えもない期間が訪れる。それは旅の途中で越えなければならない砂漠である。

スタートアップの立ち上げは失敗の旅である。そこからすぐに導き出せる結論が2つある。

1.失敗を恐れていたら、すでに失敗していることになる。

なぜなら、挑戦することに失敗しているからだ。アルバート・アインシュタインは、「一度も失敗したことがない人は、新しいことに挑戦したことがない人だ」と言った。別の言い方をするなら、新しいことに挑戦すれば、失敗する。

次ページそれでは2つ目の結論は?
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