パナソニック、航空ショーで最新機器を披露 <動画>機内でも地上と同じことができる

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画期的な航空技術、例えば民間パイロット用のヘッドマウントディスプレイ、マルチタッチスクリーンコクピット、乗客が機内でスポーツ生中継観戦可能な装置などが、パリ航空ショー(6月15~21日)で展示された。

パナの機内システムはFacetimeも使える

「コネクティビティ」とは、展示企業が乗客とパイロットの機内での居心地を良くすることを意図して、パリ航空ショーでバズワードだ。

パナソニックは、自社の機内エンターテイメントとコミュニケーションシステムは世界で最も進んでいると説明する。同社の製品は、さまざなエアラインで使用されている。生中継のスポーツを観戦したり、地上にいる人々とFacetimeを使ってコミュニケーションを取れるなど、以前には信じられなかったことができる。

パナソニック・アビオニクスで総合マーケティングを担当するマッテヤ・ワルサー氏は次のように言う。

「我々が提供しているものは乗客のシームレスなトラベルプロセスです。つまり地上にいるのと機内にいるのとでは、居心地は何ら変わりません」

米国の複合企業ハネウエルは、コックピットデザインが賞賛された。ハネウエルエアロスペースのケン・ソンドグラス副社長は次のように言う。

「これがハネウエルのプリマス・エピック・コックピットです。我々が座ったのはダッソー F7Xのコックピットです。世界で最新式のコックピットといえるでしょう。4つのとても大きなスクリーンが付いていて、グラフィカルに見えるように設定されています。だからたくさんの押しボタンのある旧来のコックピットとは異なっています。タブレット端末を使うように、よりたくさんの機能があるのです」

航空機では高度な安全チェックが要求されるため、電話やタブレットのような通信機器の革新にキャッチアップするには時間が必要になる。

フランスの大手企業であるタレス・グループは、パイロット用のトップマックス・ヘッドマウンテッド・ディスプレイなど、一連の試作品を展示した。フランソワ・フィヨン全仏首相は、 タレス航空電子工学部門の販売担当者であるリチャード・ぺロ氏に説明され、これを装着した。「トップマックスは、設備がとても軽量なので、どんな種類のコックピットにも合う軽量で使いやすいシステムです。頭上のパネルのいくつかのマジックテープを必要とするだけで、そのシステムは内部システムと連携した光学追跡システムです」(ペロ氏)。

タレスの上級開発エンジニアであるシルビアン・ムース氏は来客者をシェイプシステムに案内している。「シェイプは航空管制官にとっても、革新的です。管制官とシステムのあいだのやりとりはスピードアップします。キーボードやマウスがなく、ゲイズスクリーンとタッチスクリーンを通してやりとりします」(ムース氏)。

パリ航空ショーは、出展企業2000社と世界最大規模。6月21日まで開催されている。

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