レトロなボディキットが若者の車離れを阻止する 安心の新車ベースでノスタルジーな世界観に

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また、そんな若いユーザーの中には、たまたま見かけたキャルズモーターの車両に一目惚れし、ローンを組んでその場で契約する人もいたとのこと。

そのユーザーは、もともとイベントにクルマを見に来たのではなく、イベント内で行われるライブが目的で来場したということだが、気づけばライブの時間となっても熱心に商談を継続。同席した親御さんも、ベースが現行車で信頼性が高いことや先進安全装備も備わっている点などもプラスに作用して無事契約にいたったそうだ。

新車にはない魅力を持ったボディキットの存在

ベアスの車両本体価格(税込)は、5MTで298万円~、4ATで308万円~となっている
ベアスの車両本体価格(税込み)は、5MTで298万円~、4ATで308万円~となっている(写真:アルパインスタイル)

ただ、新車をベースにオリジナルの架装を施しているために、最も安価なベアスでも300万円弱スタートと決して安価というワケではない。しかし若いユーザーの中には自分の気に入ったものを購入するのであれば、少々金額が高くてもそれをいとわないと考える層も少なからずいるようで、予想以上に若いユーザーに契約してもらうことができたと西田さんは話す。

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若者のクルマ離れというワードが使われるようになって久しい現代、たしかにクルマ以外にもさまざまな魅力的なガジェットなどが存在し、そちらにお金を使う人が増えているのは間違いないが、クルマを欲しいと思った若い層は今も昔も惜しみなく予算と情熱をつぎ込んでいるようだ。

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小鮒 康一 フリー(ライ)ター

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こぶな こういち / Kouichi Kobuna

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とするが、実は現行車へのチェックも欠かさない。また、中古車販売店に勤務していた経験も活かし、中古車系の媒体でも活動中。できればどこへでもクルマで行きたいタイプで、電車移動は苦手な部類。通称「フナタン」。

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