劣化症状が現れた男性「オッサン」との仕事術 「うざい」「セコい」「キモい」への接し方

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これからのビジネスでは、働いた時間の長さより、生産性と価値と持続可能性が問われます。それが、なでしこ型仕事スタイルです。

時間:時間内に勝たないと、勝ち点3が取れない。延長は疲労し、次の試合に影響するのでなるべく避ける。
自分:目の前の代表戦1試合で燃え尽きてはいけない。自分のチームに戻って成長しないと、次の代表に呼ばれない。

男社会のシステムとは、同化も戦う必要もなし!

これからの仕事スタイルは、少ない時間と労力で高い価値を出し続ける。コスパの高い働き方を目指します。そして仕事以外の時間で自分のスキルを磨いて視野を広げることで、よりやりがいのある仕事に近づくことができる。まるで、なでしこジャパンのメンバーのようです。これがこれからのプロフェッショナルな仕事スタイルです。

多くのおじさんも気づいているはずですが、日本の「男社会」はすでに時代に合わなくなってきていて、劣化が進んでいます。これまでのやり方に固執することなく変化が求められています。優秀な経営者たちは、すでにそれに気づいています。

劣化した男社会のシステムに同化する必要はないし、戦う必要もない。そして、オッサンは劣化しただけであって悪い人たちでもない。そこを意識してコミュニケーションを取れば、彼らと上手にお仕事ができるのだと思います。

男性が支配的だった時代に、独りで戦ったある女性の言葉をご紹介します。今はここに新しい意味が吹き込まれ、さらにキラキラしている気がします。

「オトコ社会なんて気にしない。ただし女でいられるならね――マリリン・モンロー」

タブ タカヒロ ビジネスコンサルタント、はたらく女性のかていきょうし

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たぶ たかひろ / Takahiro Tabu

東亜大学トータルビューティ学科客員准教授。外資系アパレル2社→MBA取得→コンサルティングファームという経歴で現在に至る。新卒でやたらと有能な女性の多い職場で女子力を鍛えられ、海外勤務も経験。MBA取得後、コンサルティングファームにて、男くさいロジックと競争の世界に翻弄され、一瞬自分を見失ったものの、土壇場で開眼。周りを巻き込み味方を増やしてわくわく仕事をするスタイルを確立。週末にライフワークとして行っている「はたらく女性のかていきょうし」は大人気の数カ月待ち。セミナー開催や、雑誌取材など多方面で活躍中。共著に『外資系コンサルはなぜ、あえて「手書き」ノートを使うのか?』(KADOKAWA)。

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