有料会員限定

松本騒動に見る吉本興業とテレビ局のヤバさ ジャニーズ、吉本・・・芸能大手に迫る試練

✎ 1〜 ✎ 42 ✎ 43 ✎ 44 ✎ 最新
拡大
縮小
テレビ局のイメージイラスト
(イラスト:北沢夕芸)
【情報提供をお願いします】東洋経済ではあなたの周りの「ヤバい会社」「ヤバい仕事」の情報を募っています。ご協力いただける方はこちらへ。

私は名誉毀損で訴えられたことがある。

相手は、当時、消費者金融最大手の武富士。経常利益2300億円をあげ、メガバンクを上回って、金融界の頂点に君臨していた。

だが、その商売は手荒かった。家計が苦しいサラリーマンに高利で貸すわけだから、返済できなくなり、夜逃げや自己破産をする人も出てくる。それでも武富士は社員に軍隊式の訓練を徹底し、カネを貸し込んでいった。

それは、創業者の武井保雄会長(当時)が、東京・高島平の団地で、主婦をターゲットに始めた商売だった。

そこには鉄則があった。

「いい女には貸せ」

返せなくなったら、必ず「代返(だいへん)」をする男が現れるという。女を囲いたいから、代わりに返済するわけだ。社会の生々しい現実を見抜いたビジネスとも言える。

だからして、建前で商売をしている銀行は太刀打(たちう)ちできない。

で、武富士特集の表紙は、砂漠の中にサラ金の看板が燦然(さんぜん)と輝いているデザインにした。

そして、タイトルをこう付けた。

「武富士、狂気の経営」

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内