有料会員限定

韓国24年春「総選挙」で日韓関係はどう動くか 与野党ともに支持率は30%台の低空飛行が続く

✎ 1〜 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 5 ✎ 最新
拡大
縮小

注目を浴びる「中道」と「浮動票」。

記念写真に納まる韓国の尹錫悦大統領、バイデン米大統領、岸田首相
4月の総選挙で与党が敗北すれば対日関係にひびも(写真:共同)

特集「2024大予測|経済・政治編」の他の記事を読む

鳴動する政治。終息しない戦乱。乱高下する市況。その先にあるのは活況か、暗転か――。
『週刊東洋経済』12月23-30日 新春合併特大号の特集は「2024年大予測」。世界と日本の行方を総展望する。
週刊東洋経済 2023年12/23・12/30新春合併特大号(2024大予測)[雑誌]
『週刊東洋経済 2023年12/23・12/30新春合併特大号(2024大予測)』。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。定期購読の申し込みはこちら

2024年の韓国は大きな政治イベントを控えている。4月10日投票の国会議員選挙(総選挙、1院制)だ。尹錫悦(ユンソンニョル)大統領の、残りの任期3年の政治運営を占ううえで重要な選挙である。

与党「国民の力」は定数300議席のうち、111議席しかない。過半数獲得が目標だが道は険しい。

一方の最大野党「共に民主党」は168議席を占めるが、勢いを欠いており、過半数割れも指摘されている。

ただし韓国の総選挙は、投票日直前まで情勢を見極めにくい。「投票日1カ月前、いや、1日前でも勝利がどちらに転ぶかわからないだろう」(韓国紙の政治部記者)とされる。

「中道」と「浮動票」に注目

今回の特徴は、「中道」と「浮動票」に注目が集まっている点だ。「右」か「左」、「保守」か「革新(韓国語では進歩)」という二項対立で語られることの多かった韓国で、中間的な立場を取る人が増えてきた。

世論調査会社・韓国ギャラップ社によれば、23年11月末現在での政党支持率は、国民の力が33%、共に民主党が34%で拮抗している。そして、支持政党なし・無党派が29%だった。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
特集インデックス
2024大予測|経済・政治編
海外は重要選挙、国内は新制度のラッシュ
バイデンとトランプが再び対決する公算大
東洋経済エコノミストアンケートの結果を公開
与野党ともに支持率は30%台の低空飛行が続く
大陸間弾道ミサイルの精度向上が可能になった
ユーロ圏のインフレはピークを過ぎたが……
「卓越研究大」で大学の「選択と集中」が加速
過去2回の利上げは"早すぎた"と批判浴びる
毎年恒例!民間エコノミスト18人にアンケート
エコノミストアンケートで見方が分かれた
経済成長率の低下に加えビジネス環境も悪化
選挙結果はアジア太平洋の今後4年を大きく左右
エコノミスト予想【詳細版①】24年の日本経済
EV、太陽光発電、洋上風力、水素エネルギー…
エコノミスト予想【詳細版②】日銀の金融政策
両軍の戦死者は合計50万人以上との推計も
各国のGDP、インフレ率など主要データを網羅
エコノミスト予想【詳細版③】経済リスク
"解散カード"は困難、岸田降ろしで野党増勢
エコノミスト予想【詳細版④】岸田政権
イラン、サウジ、イエメン、レバノン……
エコノミスト予想【詳細版⑤】23年を振り返る
日本エネルギー経済研究所・堀拔功二氏が解説
第一生命経済研究所の星野卓也氏が平易に解説
市場を動かす重要統計・イベントを先取り
国勢調査が最後に実施されたのは10年以上前
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内