成田修造「一家破産→成功」は"運の公式"のおかげ 成功確率1%を99%に上げる考え方とは?

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①自己理解

「自分の強みは何か?」「興味を持てる分野は何か?」「自分は、どんなことにピンとくるか? ワクワクするか?」を言語化する。

その詳しい方法は『逆張り思考』に記しましたが、いちばん手軽でおすすめなのは、子ども時代から今にいたる人生を振り返り、そこから「自分の個性を表すキーワード」を引き出すやり方です。

それは自分の強みに転化しやすく、モチベーションの源泉ともなり、「本当にやりたいこと」を発見したり、自分の人生を方向づけたりするうえでも貴重な手がかりにもなります。

たとえばぼくであれば、自分の人生を振り返った結果、次の5つのキーワードを見つけました。

①哲学的思考・論理性 ②チームワーク ③負けん気・プライド ④ビジネスへの興味 ⑤テクノロジーへの好奇心

このうち、たとえば①のキーワードを見出すもととなったエピソード例は、こんな感じです。

・中学時代、家庭崩壊を経験し、「誰に頼るのでもなく自立して生きる必要性」を痛感した。自分を変える第一歩として、兄に読むべき「読書リスト」を作ってもらった。以降、リベラルアーツへの関心、とくに哲学や論理学への興味が芽生えた。

・中学生でありながら東大に潜り込み、「人生哲学」についての講義を聞き、自分なりに人生や社会に対してさまざまな問いを立てていた。根底には、家庭崩壊を経験し、人生や幸福というものに対しても考えることが多くなっていったことがある。

挑戦の数を増やせば、成果を必ずつかみ取れる

②目標(目的意識)

漫然と仕事をするのではなく、「何のために働くのか?」「どのように社会の役に立ちたいのか?」「世の中にどのような変化を起こしたいのか?」「自分の強みをどのように生かしていきたいのか?」を言語化する。

目的に向かって自覚的に生きるからこそ、そこに至るための具体的な知識や手法が手に入ります。自覚的に生きるためには、「言語化」はパワフルな手段です。

③試行錯誤

目標に向かって、全力で取り組む(勉強する、研究する、オーディションを受ける、転職する、副業する、起業する……)。

フットワーク軽く行動する。失敗したら、「なぜ、失敗したのか?」を検証し、「学び」を得る。失敗しても「もう一度やる」。「あきらめなければいつか成功する」と気持ちを切り替えて、すぐに再チャレンジする。この挑戦の数をできるかぎり増やしていく。

その結果、何らかの成功(成果)を必ずつかみ取ることができるのです。

次ページ行動の量を増やせば、成功に近づくことは数学上の真理
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