ひろゆき語る「M-1」が「THE MANZAI」に勝てた訳 ブランドやお金のない人はどう問題解決するか

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「THE MANZAI」では顔のアップを撮っていたけれど、M-1ではバストアップになったという演出の話は興味深く読みました。

リアルタイムの漫才は、誰が何をしゃべるかがわからないから、画面を誰かの顔に合わせているとずれてしまうし、台本通りに進むわけもない。

「THE MANZAI」に出演していた人たちも、M-1でそれなりに実力を示している人たちです。それでも視聴率が低迷したのは、番組の演出や映像など、作り手によって変わるところがあるということです。プロの演出は超大事なんだなと思いますね。

谷さんは、中川家がすごく好きで、漫才師に対する強い思い入れがありますが、それが演出として視聴者にも伝わっているのだと思います。

演出センスは、僕の予想以上に大きくものを言う気がしています。

人はM-1の演出や状況に興味を持つ

YouTubeでコント動画をアップしている有名芸人はたくさんいますが、再生数は、ジャルジャル以外ほとんど伸びません。でもM-1の動画の再生数は、すごく伸びる。

M-1の演出や状況に、人は興味を持つ。そして、そのほうが影響としては大きいということですね。

本書は、M-1立ち上げのドキュメンタリーとしても楽しめますし、M-1が開催できるのかできないのかというストーリーの中に、ビジネスノウハウが入っているのがいいですね。幅広い年代の方が楽しめる一冊ではないでしょうか。

「M-1はじめました。」が10倍面白くなる
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ひろゆき 「4chan」管理人

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Hiroyuki

本名・西村博之。1976年神奈川県生まれ。中央大卒。1999年にインターネット匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。東京プラス代表取締役、未来検索ブラジル取締役など、多くの企業に携わり、企画立案やサービス運営、プログラマーとして活躍。2005年、ニワンゴ取締役管理人に就任。翌年、「ニコニコ動画」を開始。2009年に2ちゃんねるを譲渡後、2015年に英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。

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