ひろゆき語る「M-1」が「THE MANZAI」に勝てた訳 ブランドやお金のない人はどう問題解決するか

✎ 1〜 ✎ 8 ✎ 9 ✎ 10 ✎ 最新
拡大
縮小

M-1は、漫才を見せるというより、人間ドラマを見せる番組として、大衆受けするものになったのではないでしょうか。

視聴者は、漫才好きだけではないと思うんです。武器も道具も使わない人が、舞台の上で全力を尽くして勝負するという面白さがあるんですよね。

敗者復活戦も、落ちぶれていく姿と、落ちぶれた人が上がる姿、その上がる道も簡単なものじゃないという厳しさの対比を見せています。

賞金は1000万円、優勝者以外は何も手に入らないというシビアさも含めて、ローマの剣闘士を見ているような感覚かもしれません。

視聴者はM-1で頑張った人を好きになる

M-1出場者は、人気が出て仕事が増えますが、それは漫才よりバラエティーが多いんですよね。「あの舞台で頑張って決勝戦まで勝ち進んだ。だから、この人が好き」となるので、その人をバラエティーで見たいわけです。

格闘技の試合なんかは、勝ち負けが決まると確執が生まれがちですが、M-1においては、そういう感じがしないのもいいところです。

負けた側は、悔しがるけど、「この人、明日からいっぱい仕事が来るんだろうな」と思えます。本当につらい思いが伝播しないのが、見やすくしていると思います。

次ページM-1と「THE MANZAI」の演出の違い
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT