ひろゆき語る「M-1」が「THE MANZAI」に勝てた訳 ブランドやお金のない人はどう問題解決するか

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「おれが責任取るからいいだろう!」と怒って突破する、「社長の決裁もらいました!」と他人のせいにして突破する、いろいろやりようはありますが、谷さんは怒って突破するタイプです。

論理だけでなく、情熱の人なんだなと思います。

当初は番組制作を断ったのに、その後「おれが作った」と言い張っている人のことを書いていますね。名前は明かされていませんが、その書き方から、めちゃくちゃ腹が立ったんだろうなというのが伝わってきて、パッション強い人だなと(笑)。人間らしくて面白いですよね。

オートバックスの役員の方が、実はM-1の決裁のはんこを押していなかったという話が出てきますが、これは「大企業あるある」ですね。

決裁は下りていないけど、もう止められないから話は進めていって、ただ、はんこは押していないので自分の責任にはならないという。こういうところは社会人なら面白く読めるところです。

スポンサーになってくれるかもしれないオートバックスの住野公一社長に向かって、「(漫才ブームは)千日前のビックカメラの前まで来てます」という嘘をジョークまじりに言うところも面白いですね。

人間力と相性が仕事の成否を握る

仕事は、最後はキーマン次第です。キーマンを見つけられた人はうまくいきますが、出会えなかった人は、いくらいい企画を立案してもダメ。

誰にも相手にされていない時に、いかに企画に乗ってくれる人を見つけて説得できるかは、人間力と相性ですね。

とにかく足を使っていろんな人に会いに行って、相性のいい人が見つかるまで探し続けて、結果としてなんとかなる。量をこなさないとなかなか巡り合わないものだと思います。

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