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「眠れる獅子」だったNEC、株価が爆上がりの背景 17年ぶり高値に、森田社長「通過点に過ぎない」

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長らく低迷してきたNECの株価に異変が起きている。マーケットからの評価の変化をどう受け止めているのか、森田社長に聞いた。

9月に17年ぶりの高値をつけたNEC。時価総額は目標としてきた2兆円を突破した(編集部撮影)

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NECの株価が勢いづいている。
前期決算発表後の5月から上昇基調を続け、9月には8400円台に到達。17年ぶりの高値を更新した。10月10日終値は7896円と、4500円台だった年初から約7割上がっている。
NECのPBR(株価純資産倍率)はこれまで1倍割れが続き、同じSI(システム・インテグレーター)大手である富士通やNTTデータグループと比べ見劣りしてきた。巻き返しの目はあるのか、NECの森田隆之社長に直撃した(取材は9月下旬に実施)。

初の自己株買いで「シグナル」を送った

――株価が絶好調です。理由をどうみていますか。

われわれが過去、有言実行で取り組んできたことが評価されており、嬉しく感じている。私がCFO(最高財務責任者)になった2018年度から、年間の業績予想はすべて達成してきており、2023年度も(増収・増益で利益率改善を見込んだ)意欲的な数字を示した。

それ以外にも、さまざまな改革の実施が効いているようだ。

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