4万円「バルミューダ」のホットプレートは買いか スリムで人気の「abien MAGIC GRILL」と比較

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さらに我が家で好評だったのは野菜だ。アスパラ、玉ねぎ、ナス、ズッキーニ、にんじんなどの野菜を薄く切って焼くだけで、取り合いに。どれも短時間で火が通り、ジューシーで甘みが増す。

野菜は甘くジューシーに焼き上がる(撮影:今井康一)

味がついた薄い焼肉用の肉は、複数人で焼き、それぞれのタイミングで焼くと、どんどんプレート表面が焦げ付いていく。空いたところはヘラでこまめに焦げをこそげ落としながら焼かないと、薄い肉がプレートにくっついてしまい、箸でつまんで取ろうとするとちぎれてしまう。

ステーキなどの厚みのある肉を焼き、すべて皿に取り去った後、プレートの焦げなどをこそげ落としてキレイにしてから油を伸ばし、次の新しい肉を焼く……といった使い方が、同製品には合っているように感じた。

本体周辺への油ハネは一般的なホットプレートよりも多く、まわりは汚れやすい。プレートは本体よりも一段高く、ガード(フチ)がないため、子どもが焼肉などで手を伸ばすときは当たらないように気を配る必要がある。油や汁なども横からこぼれ落ちやすい。

「BALMUDA The Plate Pro」を横から見たところ。エビは香ばしく、プリプリとした食感(撮影:今井康一)

焼きそばの調理をすると、かき混ぜるときに野菜がポロポロと横から落ちてしまうことがあった。ただし、流れた脂や食材などはプレート下にある油受けトレーに入り、取り外して丸洗いできるので、こぼれた分のお手入れはそれほど大変ではない。

蓄熱性能が高いプレートなので、すぐに洗えないことは少々ストレスだった。しばらく置き、冷ましてから洗うことになるが、完全に冷めてしまうと、こびりついた焦げや汚れは落ちにくい。金属製のクラッドプレートは質量約2.8kgと一般的なホットプレートと比較すると重さもある。方向を変えながら金だわしなどでゴシゴシ洗うと、女性には少々腕にくるものがあった。

バルミューダのオンラインストアや各店舗で購入した場合は、購入特典として専用ケースも付属する(撮影:今井康一)

収納時も、このまま置いておくと場所をとる。内側のベルトで固定し、立ててしまえる専用ケースもあるが、別売で3960円。置きっぱなしで使う方は問題ないが、立てて収納するのであれば、この専用ケースを一緒に購入したほうが便利だろう。

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