驚愕!国防総省が開発した「未来の兵器」 <動画>米国の防衛を担う新兵器を公開

拡大
縮小
(ナレーションは英語で本文が日本語訳です。音量にご注意下さい)

これは爆発物を使わず、高出力エネルギーの爆発により敵の電子標的を破壊するために設計された、これまでとは少し違ったミサイルシステムである。名付けて「対電子機器高出力マイクロ波先進ミサイル計画」、略してCHAMPの製品である。

CHAMPは米ボーイングと米空軍研究室との共同研究によって生まれた。プログラムの責任者ボブ・トレス氏によると、ミサイルは周囲を巻き込まずに標的を破壊できるという。

「CHAMPは高出力マイクロ波システムをミサイルに統合したもので、建物内部にある電子システムを破壊するために使われます。そしてこれは、建物の中の人々を巻き込むことはありません」とトレス氏。「空軍は現在、この能力をいかに最適に実装するかを検討しているところです」。

CHAMPの技術は先般、ペンタゴンで展示された武器システムの一つである。

地中のトンネルを検知するシステムも

米陸軍の技術研究開発センター(ERDC)は独自技術によって、米国の国境外で深さ26フィートにある「秘密のトンネル」を発見することに成功したと言う。数学者のジェニファー・ピクチ氏は電磁誘導システムによって地下のエネルギーを感知することができるのだと話す。

「採掘を始めるとシャベルからエネルギーが地面に流れ、それが地面に当たると、地面が震動する仕組みです。その振動が土壌を通じて伝わる過程で、それをセンサーで拾って、どこで振動が起きたのかを突き止めることができるのです」

ERDCは、この技術で人やモノ、麻薬や爆発物の密出入国や密輸を減らすことができると見ている。

一方、米海軍は、ダイバーが海に配置されてから36時間以内に、大陸棚のどこであろうと600 フィートの深さまで潜ることを可能にしようとしている。「Mark 29」と呼ぶシステムがその助けとなる。

海軍戦闘センターのダイビングライフサポート上級科学者デイビッド・キャンパーマン氏は言う。「われわれは海軍が開発したセミクローズド回路のリブリーザーを、この業務用ヘルメットに設置しようと考えています。これによって、現在使用しているヘリウムの80%を節約できるので、従来より5倍長く潜れるか、設置面積を5分の1に縮めることができます」。

国内外で米国人を守るという使命は終わりのないものであるが、防衛技術の開発者にとってその可能性もまた果てしなく広がっている。

関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT