1年前の新聞と10年前の本で得られる知識の大差 読書の習慣のない人が知らない本当のメリット

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【読書によって得られること②】
時間~「時間購入理論」

私は、世の中で大切なものが5つあると思っています。

「お金」「時間」「情報・知識」「人(つながり)」「健康」の5つです。

時間があれば、家族や友人と過ごして人間関係を深めることができます。

時間を使って働けば、お金を得ることができます。

時間を使って読書をし、知識を得ることもできます。

「時間」に余裕があれば、全てを手に入れることができ、間違いなく「幸福」になれるのです。

しかし、1日の時間は24時間と決まっています。時間だけは平等です。ですから、時間の使い方をどうするかで、私たちが成功できるか、幸福になれるかが全て決まってしまうということです。

本1冊で毎日30分を節約できる

先日、従業員3名の小さな建設会社を訪れました。すると朝、仕事を開始するやいなや、事務員の1人が、パソコンに向かってせっせと機械的な作業を始めたのです。

「何をしているのですか?」と尋ねると、「毎日、迷惑メールがたくさん届くので、削除しています。毎日30分くらいかかりますが、しようがないですね」と言ったのです。

私は驚きました。「今どき、何十通もの迷惑メールを毎日毎日、手作業で削除している人がいるのか!」と。その作業時間、1日30分。年間300日で150時間の損失です。

実は、少し前はそうした状況はどこにでもありました。しかし、Googleのメールサービス、Gmailが登場、普及してから、Gmailのユーザーはスパムメールの処理に1日10秒も使わないで済むようになったのです。

自分に送られてくる全てのメールを一度Gmailに送り、Gmailのスパムフィルターを通すと、99.9%の精度でスパムメールを仕分けしてくれるので、迷惑メールが受信箱に入ることはほとんどなくなります。

そんなGmailの使い方をまとめた本が、私の『メールの超プロが教える Gmail仕事術』(サンマーク出版)です。この本はGmailに関するバイブルとして、長く読まれ続けています。

先ほどの事務員の方は、年間150時間を無駄にしているのですが、私の『Gmail仕事術』をお読みいただき、30分ほどでGmailの設定を済ませば、その瞬間にスパムメールの処理から解放されるのです。

たった1冊の本が、毎日30分、年間150時間も節約してくれる。

知っているかいないかで、一生で何百時間も違ってきます。その大幅な時間を節約する知識が書かれているのが「本」なのです。

そして、その何百時間を節約するために必要な経費は、本の価格、約1500円にすぎないのです。

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