サッカー選手と筑波大助教を両立、41歳彼女の野望 安藤梢「年齢はただの数字でしかない」

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(C)URAWA REDS

なので、自分らしく働いて、生きていく道を見つけたいと思っている人ほど、新しいことを拒まないほうがいい。

「取りあえずやってみるか」くらいのポジティブマインドで、何でもやってみたらいいと思うんですよね。もちろん、そこで「やっぱり違うな」と感じたら、それはそれでやめていい。

チャレンジして失敗したほうが、得られるものは大きい

失敗したり、うまくいかなかったりしても、その取り組みの中で次につながる何かが1つでも見つかればもうけものですから。

私のサッカー人生も、思うようなプレーができなかったり、結果が出なかったりしたことのほうが多かったくらいです。

でも、うまくいかなかったことがあるから、今がある。チャレンジして失敗したほうが、その後で得られるものはずっと大きいのかなと思います。

今月41歳になりましたが(2023年7月)、この先も大好きなサッカーをプロとしてずっと続けていくこと自体が私にとっての挑戦です。

日本の女子サッカーの世界ではまだ誰も成し遂げたことがないことだから、自分がどこまでやれるのかは分かりません。でも、失敗を恐れず、前向きに。やれるところまでやってみる。

これからの伸びしろ、成長を思う存分楽しみながら、皆さんをあっと驚かせるようなプレーを見せていきたいです。

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安藤梢さん
1982年栃木県生まれ。三菱重工浦和レッズレディース所属。高校1年生で日本代表デビューを果たした後、五輪とW杯に計3回ずつ出場。2011年ドイツ女子W杯で優勝、2012年ロンドン五輪銀メダル、2015年女子W杯で準優勝。2010年よりドイツ・ブンデスリーガでプレー。2017年に古巣の浦和に復帰し、2020年のリーグ戦で通算200試合出場を達成した。WEリーグの2022―2023シーズン優勝に貢献し、同シーズンのMVPを受賞。2018年には筑波大学大学院で博士課程の学位を取得し、2021年に筑波大学の助教に就任した。

取材・文/モリエミサキ

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『Woman type』編集部

「Woman type」は、キャリアデザインセンターが運営する情報サイト。「キャリア」と「食」をテーマに、働く女性の“これから”をもっと楽しくするための毎日のちょっとしたチャレンジをプロデュースしている。

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