ホンダ新型「N-BOX」販売台数首位、王者の決断 キープコンセプト、使い勝手や質感が高まった

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N-BOXのインテリア
N-BOXのインテリア(東洋経済オンライン編集部撮影)

3代目N-BOXでは、内装も細部をアップデートしている。まず、運転席まわりでは、メーターを変更。先代では、運転席前のダッシュボード上にメーターが設置されていたが、新型ではステアリング奥にあるインホイールメーター式を採用。見やすさやわかりやすさを実現するという7インチのTFT液晶メーターは、これもホンダ軽自動車では初搭載だ。表示内容をわかりやすくゾーニングするとともに、カレンダーやユーザーのバースデーを表示する機能も採用するなど、毎日の運転を楽しむための工夫も施されている。

また、インホイールメーターの採用にあわせ、インストルメントパネル上面のフラット化も実施。ミニバン並みの見やすさだと定評がある、運転席の高いアイポイントを継承しつつも、インストルメントパネル全体を水平基調とすることで、より見通しの良い視界を確保。ドライバーが車幅や車体のロール姿勢をつかみやすい設計となっている。

さらに左側フロントピラーに設定していた2つのミラーのうち、サイドアンダーミラーをドアミラーへ移設。左前方の視界や後退駐車時の安心感も向上させている。

利便性やおしゃれ感が増した内装

N-BOXカスタムのインテリア
N-BOXカスタムのインテリア(東洋経済オンライン編集部撮影)

ほかにも助手席前にあるグローブボックスの容量を拡大し、車検証入れなどの書類類からボックスティッシュなど、さまざまな荷物を入れられるように変更している。なお、これに伴い、先代モデルにあった助手席スーパースライドシート仕様は廃止となり、前席はベンチシート仕様のみの設定となった。先代モデルのスーパースライドシート仕様にあまりニーズがなかったことと、グローブボックスの容量拡大と助手席ロングスライドの両立がスペース的にむずかしいことが要因だ。また、グローブボックスの蓋には切り欠きも追加。インパネにあるUSB充電ソケットに接続した電源コードを通せば、グローブボックス内にスマートフォンを置いたまま充電することができる。

加えて、異なる色の樹脂材をミックスしたインパネトレーも採用。樹脂製ながらコルクのような風合いとすることで、ちょっとした荷物を置けるだけでなく、室内を自宅にいるようなリラックスした雰囲気するギミックのひとつだ。

なお、シート素材には、スタンダード仕様がファブリックのみを設定。カスタムには、ファブリックシート、スエード調×プライムスムースコンビシート、カーボン調アクセント×プライムスムースシート(コーディネートスタイル向け)といった3タイプを用意する。

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