英語上達には、この「脳番地」を鍛えなさい! 脳科学者に聞く、「英語脳」を育てる習慣
――具体的には、どのようにすればよいのでしょうか?
「英語脳」が「英語で物事を考え、伝えられる脳」だとするのならば、すべての脳番地を「英語化」する必要があります。そのため、学習の際には、常に「脳全体」を使うように心掛けます。たとえば、
というように、自分が今、どの脳番地を鍛えているかを把握します。それができたら、各学習方法をローテーションし、毎日必ず、英語ですべての脳番地を使うプランを作ります。こうすることで、すべての脳番地が英語に親しくなり、英語脳に近づくことができるのです。
脳科学者が教える! 絶対にNGな英語学習法
——脳科学的な観点で、やってはいけない英語の学習法はありますか?
絶対にNGなのは、「興味のないトピック(話題)」の英文で勉強することです。脳は、自分が興味のある情報に対しては、脳の伝達系脳番地が非常によく働きます。
つまり、脳は「その情報を聞きたい、読みたい状態」ときに、もっとも学習効果が高くなるのです。特に初心者の方は、リスニングやリーディング練習の際、面白いと思える映画「だけ」を徹底的に見ることを心がけましょう。少しでも「面白くない」と感じてしまうと、脳のリスニング力やリーディング力がとたんに落ちてしまいます。
また、興味があるジャンルというのは、それだけ「背景知識」も豊富だと言えます。サッカーがお好きな方は、「offside」や「pass」といった単語は、習っていなくても知っていますよね。
英文を読む際、あまり知らない単語が多く出てくると、単語の意味や文脈を推測することに理解系脳番地を使い、脳が回らなくなってしまいます。こうなると、「単語の意味を類推する練習」となってしまい、本来の「英文を読む練習」がおろそかになってしまうのです。
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