「人のつながり」が日本の課題を解決する 藤沢烈と駒崎弘樹、「復興」を語る<3>
美味しくなかったら買うな!
会場:社会的な活動に興味があるのですが、何から始めたらいいでしょうか?
藤沢:最初に始めるならNPOへの寄付がおすすめです。寄付をすると、その組織が何をしているかに関心をもつようになるので。
お金ではなく、時間を使う方法もあります。よく企業が「利益の1%を寄付する」ということをやっていますが、それを真似て、たとえば「自分の時間の5%を社会のために使う」と決めて、その時間をボランティアにあてるというのもいいのでは。
それから震災復興について僕がよくおすすめするのは、「東北の商品を、本気で買ってください」ということです。「本気で」というのは「美味しくなかったら買わなくていい」という意味です。本当にいいものだけを買ってください、と。
「自分ひとりが1000円のものを買ったところで、復興の手助けにはならないんじゃないか?」と思うかもしれませんけれど、そんなことは絶対にないんです。被災地のみなさんは借金を背負ってでも、もう一度生活を再建しようとしている。そのときに一人でも多くの人が、「復興支援だから」ではなく「本気で」商品を買ってくれるというのは、すごく励みになる。そういうことがあると、人間って頑張り続けられるんですよね。
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