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RIZAP、低価格ジム「チョコザップ」で復活なるか 瀬戸社長「変わったことを結果で証明する」

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RIZAPグループ社長の瀬戸 健氏
瀬戸 健(せと・たけし)/RIZAPグループ社長。1978年生まれ。明治大学中退後の2003年に健康コーポレーション(現RIZAPグループ)を創業。豆乳クッキーの通信販売がブレークし06年に株式上場。12年開始の「RIZAP」もヒットさせた。(撮影:今井康一)
数多くの不振企業を買収した結果、経営につまずいたRIZAPグループ(ライザップ)。経営のスリム化で再起の兆しが見えてきた中、2022年7月に展開を始めたのが、月額2980円(税抜き)と低価格の24時間営業ジム「chocoZAP(チョコザップ)」だ。新事業でライザップは復活となるのか。瀬戸健社長に聞いた。

チョコザップで再出発

──チョコザップの会員数は50万人を超え、70万人超のカーブスやエニタイムフィットネスに迫る勢いです。手応えはいかがですか。

反応は非常にいい。これまでのフィットネスジム利用者とは異なる層を開拓できていると感じている。従来のジムは「特別な場所」だった。靴を履き替えたり着替えが必要だったり。チョコザップはそれが要らない。スマートフォンを何げなく手にするように、ストレスなく自然な流れで運動できるようにしたい。ジムを利用する上級者からすると物足りないだろうが、それでいいと思っている。

事業としてもうまく軌道に乗っている。チョコザップは、テスト検証を繰り返して、どの店舗でもビジネスモデルや収益性が再現できるとの確証を得たうえで本格展開した。ブランド名をチョコザップに決めるまでには、5つほどの名称で反応をみた。月2980円の料金は、3900円や1980円、一定時間ごとの従量課金などいくつか検証して決めた。半径1キロメートル圏内とした商圏もテストした。

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