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安川電機、ロボットとモーションの両輪が不可欠 新社長「ロボットのもう一段の成長が使命」

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安川電機社長の小川昌寛氏
小川昌寛(おがわ・まさひろ)/安川電機社長。1964年生まれ。87年九州芸術工科大学(現九州大学)芸術工学部卒業後、現安川電機入社。2010年米国安川取締役会長、16年ロボット事業部長、22年専務などを経て、23年3月から現職。(写真:安川電機)
北九州市が地盤で電動機を祖業とする安川電機。主力製品のサーボモーター、インバーター、産業用ロボットは、世界で指折りのシェアを誇る。各国の製造業でFA(ファクトリーオートメーション)の重要性が高まる中、5月には2025年度までの中期経営計画を発表。成長に向けどう舵取りするか、3月に就任した小川昌寛社長に聞いた。

ロボットとモーションの両立

──年初来で株価は6割上昇し、PBR(株価純資産倍率)も5倍超えです(6月21日時点)。市場からどこを評価されていると分析しますか。

世界的な人手不足や賃金上昇、生産の高度化などを背景に、「オートメーション」の必要性が高まっている。そんな中で安川電機は、オートメーションの代名詞である「ロボット」を持ちつつ、ロボットや工作機械の動作を制御するサーボモーターなどの「モーションコントロール」事業領域も手がけている。このロボットとモーションの事業の両立というのは、世界的に見ても非常に珍しい。そうした弊社の技術力や事業力のポテンシャル、そして市場の成長性への先行期待値が、株価上昇のベースにあると思う。

──新中期経営計画では、25年度営業利益1000億円(22年度実績683億円)を掲げました。強気の数字では?

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