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親の遺言書さえあれば家族の平和は保たれる 相続の最大の関門を乗り切るために必要に

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泥沼の遺産相続争いを未然に防ぐ切り札が「遺言書」である。

入院中の男性と見舞いにきた家族のイラスト
(イラスト:髙栁浩太郎)

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「遺産をめぐり身内同士が争う」。こんな話は決して珍しくない。泥沼の争いを未然に防ぐ切り札が「遺言書」だ。基本的には、親でも自分でも財産を持つ人はその多寡にかかわらず、遺言書を作成したい。

そのメリットは2つある。1つ目は、遺言書があれば、相続の最大の関門となる「遺産分割協議」を経ずに手続きを完了できること。相続が大変になる原因に、遺産分割協議は相続人全員の合意によって成立する、というのがあり、これがうまくまとまらない。

2つ目は、遺言執行者による相続手続きが可能となること。遺言書がない場合と比べスピーディーかつ楽に相続手続きが完了できる。親の遺産相続では、遺言書のメリットを最大限に生かすべく、親に準備してもらうことが大切だ。

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