要点とキーワードさえ押さえれば、海外企業の決算書もスラスラ読める。
5月29日発売の『週刊東洋経済』では「四季報記者が教える決算書の読み解き方」を特集。財務3表の構造を基礎から解説するほか、多種多様な企業の決算書を読み込んでいる四季報記者の分析のツボも紹介している。決算書から「会社の実力」を見極めるスキルは、投資にもビジネスにも欠かせない。今が学び直しのチャンスだ。(この記事は本特集内にも掲載しています)
日本で米国株投資への注目度が高まっている。画像編集の「Photoshop」などで知られ、IR(投資家向け広報)サイトが比較的見やすいソフトウェア大手・アドビを例に、米上場企業の決算書の読み方を解説したい。
決算書を探すには「Adobe IR」のようにインターネット検索し、各社のIRサイトに飛ぶのが手っ取り早い。アドビの場合は、Quarterly results(四半期決算)のEarnings press releaseが日本企業の決算短信に当たる。
Fiscal year 2023(2023年度)のQ1(第1四半期)を見てみよう。冒頭のFinancial HighlightsのコーナーでRevenue(売上高)やNet income(純利益)の実績、year-over-year(前年同期比)の増減をざっくりと把握できる(主なキーワードは下表)。
項目の有無や名称は企業によって異なる
Business Segment Highlightsでは主要事業の動向が、Financial Targetsでは年間の業績見通しがわかる。項目の有無や名称は企業によって異なるため注意したい。
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