外資系は「子育て」に向いている、は本当か 子どもがいるいないは、個人の事情!?

✎ 1〜 ✎ 9 ✎ 10 ✎ 11 ✎ 最新
拡大
縮小

もちろん、運がいい場合は元の部署に戻ることができます。以前、外資系投資銀行に勤めていたとき、仲良くしてくださったバンカーのお姉さまが、産休に入ったーと思ったら、産後3カ月で復帰したのを見たことがあります。

おやおや? 育休は1年のはずなのに?

と思って聞いてみると、彼女はこわばった笑顔で、

「いや、帰って来いって言われたから」

とおっしゃっていました。

こ……この人、仕事の鬼やー!!!!!(汗)

と思ったものの、もしもここで断ったらもう同じ部署に戻れないかも、という恐怖が彼女を早期の復帰に追い立てたのかもしれません。

こういった「女武者タイプワーキングマザー」は希有なケースかもしれません。

給料のほとんどがベビーシッター代に?

これとは別に激務部門にいたほうが、産休明けに比較的仕事が楽な管理部門に移れる場合もあります。

こういった方々はもともとが優秀なため、そのままするっと部長クラスまで出世したりします。

管理職になれば、仕事の采配も自分できるようになるので、仕事と子育てのバランス、つまりはワーク・ライフ・バランスならぬ

ワーク・マザー・バランス

が取りやすくなる……と言いたいところですが、やはり世の中そううまくいきません。

残業があるときは、ベビーシッターを雇ったり、お子さんが風邪をひいた場合は自宅のPCを会社のネットワークにつなげて、自宅で仕事などしています。

中には、給料のほとんどがベビーシッター代に消えていくといった方もいます。

これだと何のために働いているか、わからなくなってしまいますよね。

次ページ子どもの有無は、個人の事情!?
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT