GW明け「五月病になる人」「ならない人」を分ける差 五月病になりやすい6つのタイプとリカバリー方法

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それ以外の行動パターンでは、「帰省先や旅行先でほとんど何もしなかった」という人、「仕事のストレスを解消するために遊びまくったけど、終わってみたらそれほど楽しめなかった」という人、「帰省や旅行帰りの極端な混雑で、通勤ラッシュを思い出して行きたくなくなってしまった」という人、「連休中は家族サービスばかりで休めなくて疲れてしまった」という人などがいました。

職場や学校でのストレスに加えて、不規則な生活、栄養の偏りなどが自律神経の乱れにつながり、倦怠感や不安を覚えやすくなっていくのでしょう。多少なりとも身に覚えがある人は要注意です。

ストレスを軽くする日常の思考回路

では五月病の症状を自覚したとき、どのように対処すればいいのでしょうか。そのアプローチは、“思考”と“行動”の2つから考えられます。

まず“思考”からのアプローチですが、前提として大切なのは、ストレスの捉え方。「ストレスは自分だけがあるものではなく、誰にでもあるのが普通で、どんな過ごし方をしてもある程度は感じるもの」「完全になくなることはないけど、『それがあると生きていけないほど嫌』までではないもの」という認識がベースになります。

小さなストレスを集めて、大きなものとして実感させないこと。逆に、幸せを感じられるものは集めて、大きな幸せとして実感すること。1つストレスを感じたら、1つ幸せを実感できることをして、その都度減らしておくこと。日ごろからこれらを心がけておくだけでストレスが軽くなるものです。

「頭の中を整理するのが苦手」という人は、自分の現状を書き出してみることがおすすめ。ストレスを感じるものと、幸せを実感するものを書き出していくことで、過不足なく自分の現状を把握できるので、「思っていたより悪くないかな」「こんなにいいこともあるから大丈夫かも」などと落ち着けるかもしれません。特にストレスに敏感なタイプの人は、「過剰に感じていないか」をチェックするために試してみてはいかがでしょうか。

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