堀江貴文「会社の信用に依存している人は危うい」 自分個人の「信用資産」をいかに増やしていくか

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堀江貴文さん
タイムリーな重大ニュースや時事・社会問題について、忖度ナシの解説や空気を読まないコメントで、たびたび大きな物議を醸す堀江貴文氏。一方で、Twitterフォロワー数358万人、YouTubeチャンネル登録者数165万人、総視聴数は5億回を超え、堀江氏への支持は根強く、賛否を含めた注目の度合いはますます大きくなっている。そんな堀江氏が旧来の価値観から新しい条件に変わったと主張する「信用」をメインテーマにした初の著書『信用2.0』から一部を抜粋・再構成して紹介します。

人の平均寿命は伸び続け、企業の寿命は短くなってくる

いわゆる大企業に勤めている人は、世間一般的には信用が高いらしい。その証拠に、だれもが知っている大手企業の正社員であれば、住宅ローンの審査でまず落とされることはない。

合コンでも、かつては大手金融機関や大手商社に勤務しているというだけでモテた時代があった(今はどうかわからないが……)。こうした企業はいまだに就職人気企業ランキングで上位に名を連ねている。

とはいえ、もしもあなたが「大企業に勤めている人は信用ができる」「大企業に就職すれば社会的な信用が高まる」と考えているなら、その考えは今すぐ改めたほうがいい。

これからの時代の信用(2.0)を得るためには、小さな成功体験に基づく「自信」が必要だ。そうした自信があなたの無形資産となり、それが信用2.0の土台となる。これは何度も述べてきたとおりだ。

この観点から言うと、組織の規模や知名度と信用2.0とのあいだには、なんら相関関係はない。

むしろ考えるべきは、今大企業の社員になって、自分のやりたいことに次々と挑戦できるかという点だ。

若いうちにはなかなか希望する仕事をやらせてもらえず、上からの指示をこなすだけという企業も多いはずだ。

組織のかたちがしっかりしている大企業だと、そうした傾向はいっそう強くなる。

歴史のある大企業ほど、上につっかえている社員の数が多く、若手にはなかなか機会が与えられない。機会が少ないと、それだけ成功体験を積む機会も少なくなる。

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