Twitter、著名記者のアカウント大量停止のなぜ フライトを追跡するアカウントも停止に

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ツイッター本社
12月15日、複数の著名ジャーナリストのツイッターアカウントが停止された(写真:David Paul Morris/Bloomberg)

ツイッターは12月15日、複数の著名なジャーナリストのアカウントを停止した。これは、同社の新たなオーナーであるイーロン・マスクの下でのソーシャルメディアサービスによる最新の変化である。

停止されたアカウントは、ニューヨーク・タイムズ紙のライアン・マック、ワシントン・ポスト紙のドリュー・ハーウェル、独立系ジャーナリストのアーロン・ルパー、CNNのドニー・オサリバン、マッシャブルのマット・ビンダー、独立系ジャーナリストのトニー・ウェブスター、インターセプトのマイカ・リー、政治ジャーナリストのキース・オルバーマンなど。各ユーザーのツイッターページには、「ツイッターのルールに違反したアカウントは停止する」というメッセージが含まれていた。

態度が突然変わった

この動きは、ツイッターがマスクのものを含む政府機関、億万長者、著名人の飛行機を追跡していた25以上のアカウントを停止した翌日に起こったものだ。これらのアカウントの多くは、20歳の大学生でフライトトラッキングの愛好家であるジャック・スウィーニーが運営しており、公開されている情報を使ってマスクの自家用機の位置に関する最新情報を投稿していた。

先月、マスクは、自家用機を追跡したアカウントはセキュリティ上の脅威に相当するとしながらも、ツイッターに残すことを認めると発言していた。「言論の自由に対する私のコミットメントは、私の飛行機を追跡するアカウントを禁止しないことにまで及んでいる」。

しかし、息子の1人が乗っていた車が 「クレイジーなストーカー 」に声をかけられたと主張し、今週に入ってその考えを改めた。14日にマスクは、「誰かのリアルタイムの位置情報を投稿したアカウントは、物理的な安全性に反するため、停止される」とツイート。これには、リアルタイムの位置情報を持つサイトへのリンクの投稿も含まれる。

アカウントが停止されたジャーナリストの中には、自家用飛行機を追跡しているアカウントについて書いたり、そのアカウントについてツイートしていた人もいた。また、マスクや、同氏が所有するツイッターに批判的な記事を書いていた者もいる。彼らの多くは、同プラットフォームで数万人のフォロワーを抱えていた。

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