東芝「Chromebook 2」、使ってわかったこと シンプルで軽快なChromeライフとは?

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そもそも、Chromebookとは何か。グーグルの高速ブラウザ「Chrome」をご存じの方も多いだろうが、Chromebookは、簡単に言えば「ブラウザだけが動くノートパソコン」とイメージするといい。

そのかわり、価格が安く、動作が軽快で、バッテリーも長持ちする。東芝のChromebook 2もカタログ値で11.5時間のバッテリー持続時間を誇る。しかし、ブラウザだけ使えるマシンは、果たして有用なのだろうか。

グーグルネイティブ

Chromebookの初期設定は、Gmailアカウントを持っていれば、そのアドレスでログインするだけで終わる。基本的には、クラウド上にある自分のデータを活用する仕組みとなっているため、データのインストールなどの作業はない。

あとは、ウェブブラウザを開いて、インターネットを楽しめばいいのだ。もちろんYouTubeでビデオを再生することもできれば、Gmailでメールの読み書きもできるし、検索やニュースの閲覧もいつもどおりだ。

グーグルにはオンラインストレージ機能「Google Drive」や、ブラウザで文書編集ができるドキュメント、シート、スライドなども利用できる。また、「Googleハングアウト」を使えばビデオチャットも問題なくこなせる。グーグルが用意したサービスを快適に使いこなすことができるノートブックという印象だ。

グーグルのサービスの1つであるYouTubeでミュージックビデオを視聴する機会が増えてきたが、Chromebook 2での視聴は非常に質の高いものだった。

フルHDのディスプレイいっぱいに拡げて楽しむビデオは迫力があり、Skullcandyとコラボレーションしたスピーカーはしっかりとした低音が魅力だ。そして、手元にあるMacBook Proのように、放熱ファンがうなることもない。

後述のように専門ソフトはないが、ウェブブラウザで仕事や生活上のコンピューティングが片付く範囲であれば、快適な動作と本体の軽さ、バッテリー時間などが充分で価格が安いChromebookは、一考の価値がある。

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