手取り24万、4年で2000万貯めた会社員の給料観 「給与は下がる」前提だと、不景気に備えられる

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だからこそ、収入や給料については、最悪を想定しているほうが基本的には楽だと思います。「給与は下がる」という前提でいれば、上がればうれしいし、家計に余裕が出る反面、下がったとしても、「計画どおり」と思って対応できるからです。

私は仕事や会社など環境が変化したとしても、年収200万円であれば絶対稼げる自信があります。ですので、年間の手取りを170万円と仮定し、月14万円で生活できるように意識して生きています。

学生時代から生活レベルを上げない

学生時代から生活レベルを上げないのは、最強の蓄財法と考えて実践してきました。

生活レベルの話は先ほどもしましたが、「学生時代」という点もポイントです。生活レベルを下げるのは大変なので、そもそも上げないことをずっと意識してきました。これが大きな蓄財につながったと言っても過言ではありません。

収入が学生時代よりも何倍にも上がったにもかかわらず、支出を学生時代から変えなければ、収入と支出の差は大きくなります。その差こそが、貯蓄になるのです。

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私は、学生時代の生活レベルを維持するどころか、むしろ生活レベルをより下げたことによって多くの蓄財ができました。たとえば食費。学生時代に月3万円、4万円かけていたのが、今では自炊もするようになり月1万円から2万円です。

もちろん、「一生ずーっと生活レベルを上げずにいろ」と言いたいわけではなく、「ある一定のラインに到達するまで、生活レベルを維持する」という考え方でもよいと思います。

たとえば、借金がある人が、「100万円を貯めるまでをひと区切りとして、生活レベルを上げないということを実践する」などのように。

もし、自分の中での区切りがあったとしても、生活レベルを上げないことを実践していくことができれば、自然と習慣として身につき、強い貯蓄体質になっていくと思います。

くらま 倹者の流儀/節約系ユーチューバー

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くらま / KURAMA

ファイナンシャルプランナーの資格を有する会社員。東京都内で一人暮らしをしながら、社会人1年目で奨学金約300万円を完済。4年半で貯蓄2000万円を達成する。その貯蓄術やお金のノウハウを発信するYouTubeチャンネル「倹者の流儀」が大きな話題に。自身の成功・失敗体験を踏まえた本音の教訓と、分かりやすい解説で、多くの支持を得ている。著書に『すごい貯蓄 最速で1000万円貯めてFIREも目指せる!』(KADOKAWA)がある。

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