会社員「家なしアドレスホッパー」の非日常生活 月額4万円超、定額制住み放題で90拠点を移動

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「この暮らしに満足するまで1年半かかりました」と語る西出さんに、真のアドレスホッパーになるまでに経験した4つの失敗を振り返ってもらった(写真:OCEANS編集部)
平日はフルタイム会社員として、週末は複業で地域のコミュニティ運営などに携わるアドレスホッパーの西出裕貴さん。 
 
アドレスホッパーとは、定住する家を持たずに移動しながら生活する人のことを指すが、西出さんは歴2年半の筋金入りだ。 
 
「この暮らしに満足するまで1年半かかりました」と語る西出さんに、真のアドレスホッパーになるまでに経験した4つの失敗を振り返ってもらった。 

生活を180度転換したきっかけは父 

当記事は、『OCEANS』の提供記事です。元記事はこちら

都内の会社に勤め、一人暮らしをしていた西出さんが生活を180度転換したのは、父親の病気がきっかけだった。

「父親が末期がんを宣告されて、一緒に過ごす時間を確保しながら収入を得るには働き方を大きく変えないといけませんでした。当時、働いていた会社を辞め、400人がフルリモートで働く株式会社ニットに転職し、東京と実家のある大阪で2拠点生活を始めたんです」。

西出裕貴●31歳。大阪府出身。株式会社ニット社員。複業で地域コミュニティづくりに関わる。2020年2月から定額制住み放題サービス「ADDress」で多拠点生活を開始(写真:OCEANS編集部)

しばらくして東京の家を引き払うと、大阪とホテル暮らしの2拠点にシフトし、2020年2月から定額制住み放題のサブスクサービス「ADDress」に入会。多拠点生活がスタートした。

「昔から多拠点生活に憧れはあったんですけど、僕は人見知りだし、人と一緒に住むのに抵抗もあるタイプなので、まずは2カ月だけお試しで『ADDress』を利用するはずだったんです。

でも、生き方がバラバラな人たちとの出会いが面白くて、やめられなくなりました(笑)」。 

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