「儲けた時ほど危険」投資家を悩ます負の5大感情 「自分には才能があるかも」が転落の始まり

✎ 1〜 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 5 ✎ 6
拡大
縮小
メンタルのコントロールは勝っている時も重要です(漫画:ひえじまゆりこ  出所:上岡正明『株メンタル』)
この記事の画像を見る(6枚)
初心者でも経験豊富な投資家でも、勝っていると強気になり、すべてがうまくいくと思い込んでしまう傾向がある。一方で、いったん負け始めると、消極的でネガティブな行動に走りがちになる。兼業投資家として総資産5憶円を超える上岡正明氏は、「株式投資は負けている時だけでなく、勝っている時のメンタルコントロールも重要だ」と言う。その上岡氏が、自身の経験とトレード調査をもとに「投資家心理」を重視する投資術をまとめた『株メンタル:トップ3%投資家の最強ソリューション』を上梓し、発売早々重版するなど、話題を呼んでいる。今回は、約20万人のチャンネル登録者を誇る投資系YouTuberでもある上岡氏が「投資家を悩ます負の感情」について解説する。

投資家なら避けられない5つの感情

株メンタル: トップ3%投資家の最強ソリューション
『株メンタル:トップ3%投資家の最強ソリューション』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

投資家心理「重視する人」「しない人」の決定的差』の記事でも書いたように、株式投資における勝者と敗者を分けるのは、あなたの心理状態です。テクニカル分析やファンダメンタルズ分析以上に、心理状態が重要です。

加えて、その重要性に気づいて、常にメンタルの状態をチェックして、正しく運用する必要があります。

日々の投資の中で、私たちの心理状態は5つの感情に占められています。誰もがトレード前に必ず一度は向き合う、投資家を悩ます負の感情です。

●迷い:今この瞬間も間違ったトレードをしているのではないか
●葛藤(持たざるリスク):このままではチャンスを逃してしまうのではないか
●恐怖:このままでは大きく暴落して損するのではないか
●欲望:もっとリスクを増やすことで早く稼げるのではないか
●過信:自分は賢く、これまで勝ってきたように、これからも負けるはずがない
次ページ5つの感情をまんがでわかりやすく解説
関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT