高くても惜しくない!猫好きの買い物事情 8万円の全自動トイレまで登場

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2月22日は「猫の日」です(写真:Graphs / Imasia)

2月も後半へ突入。小売業各社が恵方巻に力を入れた節分、友チョコ、自分へのご褒美チョコで盛り上がるバレンタイン商戦も終了しました。が、小売業界では、まだ2月のイベントが残されています。

この週末、2月22日は「猫の日」。猫の鳴き声の「にゃん」と数字の「2」の語呂合わせによるもので1987年に制定されました。この日とは別に国際的な猫の日が8月8日と制定されていますが、「にゃんにゃんにゃん」の響きから、日本人にとっては2月22日の方がよりメジャーな「猫の日」とされています。

動物写真家の岩合光昭さんによるNHK-BSの番組「岩合光昭の世界ネコ歩き」が好評を博しているほか、YouTubeなどの動画サイトでも猫にまつわる投稿は人気です。犬とともにペット業界の代表格である猫。今回は自他共に認める猫好きの筆者が、猫にまつわる売り場事情をお伝えします。

伸長するキャットフード市場

一般社団法人ペットフード協会の調べによると2014年の猫の飼育頭数(推計)は995万9000頭です。飼育環境を見てみると、以前は家で飼っている猫でも外で遊ばせるオーナーが多かったのですが、昨今は交通事故などの危険回避はもちろん、マンションでの飼育も多いからか、完全室内飼い、または散歩や外出時以外は出さないというオーナーが8割を占めるようになりました。

ペットフードの市場規模の推移を見てみると犬用が2004年の49万153トンをピークに微減傾向にあるのに対し、猫用は2005年を境に一時下がったものの、徐々に回復し2013年は過去最高の27万1928トンとなっています。ペットフード(主食用)の1カ月あたりの平均支出額は犬用が2884円に対し、猫用は2996円と若干高くなっています。

アニコム損害保険(株)調べによると、猫オーナーがフードやおやつにかける年間費用は前年比7.6%増と大きく伸長。増加の要因として「質のよいものを与えるようにした」「シニア用、ダイエット用などのプレミアムフードを与えるようにした」という健康志向によるもの、「アレルギー、尿路結石、腎臓疾患などの療法食に変更したため」という病気配慮によるもの、そして「好き嫌いが激しく、いろいろ購入した結果」という回答も多くみられました。

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