ソニーがイメージセンサー増産へアクセル

1050億円追加投資で、月産8万枚へ

 2月2日、ソニーは、スマホのカメラなどに使われる積層型CMOSイメージセンサーの生産能力拡大のため、2015年度に1050億円を追加投資すると発表した。写真は平井社長、1月撮影(2015年 ロイター/Steve Marcus)

[東京 2日 ロイター] - ソニー<6758.T>は2日、積層型CMOSイメージセンサーの生産能力拡大のため、2015年度に1050億円を追加投資すると発表した。スマートフォン(スマホ)に搭載するカメラの高機能化で、一段のイメージセンサー需要を見込む。

これにより、同社のイメージセンサーの生産能力は、現行の月6万枚(300ミリウエハー換算)から2016年6月末時点で同8万枚へと拡充する。従来まで16年度中に同7.5万枚にすることを目標にしていたが、投資の前倒しと一段の能力増に踏み切る。

15年4月から来年3月にかけて、国内のCMOSイメージセンサー3工場に1050億円を投資する。内訳は、長崎工場(諫早市)に780億円、山形工場(鶴岡市)に100億円、熊本工場(菊池郡)に170億円を配分する。

ルネサスエレクトロニクス <6723.T>から買収した山形工場では、4月からCMOSセンサーの生産を開始する。山形工場には14―15年度に275億円を投資する計画がすでに進んでいるほか、昨年7月に決定した投資計画に従って、15年度上期に長崎・熊本には260億円を投資する予定。今回の決定で、15年度のセンサー投資を上積みする。

一方でソニーは、半導体製造拠点の大分工場(国東市)を16年3月末で閉鎖すると発表。ゲーム機「プレイステーション」の高密度集積回路(LSI)の開発、生産を行う拠点だが、半導体の経営資源をイメージセンサーに集中する。従業員の220人はイメージセンサーなど他の拠点に配置転換する。

調査会社テクノ・システム・リサーチによると、2014年のCMOSセンサーの世界シェア(売り上げベース)は、ソニーが39.5%で首位、2位がオムニビジョン<OVTI.O> で16.2%、3位がサムスン電子<005930.KS> で15.7%。

米アップル<AAPL.O>のiPhoneや中国メーカー製スマホのカメラの高機能化で、ソニーのCMOSセンサーの受注は増加。14年3月期に3200億円だった同社のセンサーの売上高は今期4100億円の計画で、来期以降も拡大を見込む。

*内容を追加しました。

 

(村井令二 編集:宮崎大)

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