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日生でハラスメント訴訟 氷山の一角にすぎないのか

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営業現場における生保レディーのパワハラ被害が、訴訟にまで発展した。

日本生命と営業職員の争いの舞台である東京地方裁判所(撮影:今井康一)

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日本生命グループ(日本生命・大樹生命)の営業職員2人が、営業部(支社管轄の営業拠点)での度重なるハラスメント行為に悩み、会社や上司を相手取って民事訴訟を起こしている。

すでに2021年12月に東京地方裁判所で結審したのが、日本生命の平塚支社・伊勢原営業部(神奈川県)に勤務していた営業職員の飯島晴美さん(50代)を原告とする「パワハラ訴訟」だ。

飯島さんは20年秋、労働契約上の地位確認と上司のパワハラによる精神的苦痛に対する損害賠償を求めて、日生を提訴した。飯島さんは16年8月、営業職員として日生に入社。夫の仕事上の取引先が主催したイベントで、同社の営業職員から転職の誘いを受けたことがきっかけだった。

「日本生命では新人には2年間にわたり、育成トレーナーがついて丁寧な育成・指導を行う」「手取りで月50万円程度の収入が得られる」などと説明を受けた。

飯島さんがその営業職員にノルマの有無について聞くと、「大丈夫よ、安心して」と言うだけで、給与や資格に影響する職選(査定)が定期的にあることや、職選をクリアできなかった場合に雇用契約終了になることなどの説明は、いっさいなかったという。

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