覆面調査・書店員のお薦め本は頼れるか

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覆面調査・書店員のお薦め本は頼れるか

Q 今年こそ論語を勉強したいお薦めの本は

最初に訪れたのは東京駅前の八重洲ブックセンター。
 
 論語関連の本はざっと数えただけでも40種類が棚に並んでいる。カウンターにいた女性店員が薦めてくれたのは、『わかる・使える はじめての論語』(ソフトバンククリエイティブ)。同店でいちばんの売れ筋だという。ほかには古谷三敏さんのイラストが多数入った『知識ゼロからの論語入門』(幻冬舎)や、『面白いほどよくわかる論語』(日本文芸社)も売れているという。

続いて東京駅の丸の内側にある丸善丸の内本店に入ってみた。
 
 売り場で応対してくれた若い女性店員は棚の前でしばし沈黙した後、前出の『知識ゼロからの論語入門』、さらに『マンガ論語完全入門』(講談社)を推した。「マンガだから簡単なんですか」という問いには無言。そこで「マンガ以外で簡単に読める本は?」と再度聞くと、「それならこれが読みやすいと思います」と、『すらすら読める論語』(講談社)が紹介された。

最後に文教堂青戸店。
 
 昼どきとあって店内は混雑していたがベテランの男性店員がきちんと対応してくれ、「当店の売れ筋はこの2冊」と、『声に出して活かしたい論語70』(栄光出版社)と、『30歳から読む論語』(マガジンハウス)を薦めてくれた。「2冊のうちどちらがいいかと言われると、前者でしょうか」。
 
 特に理由は言わなかったが、八重洲ブックセンターや丸善の書店員に比べ、はっきりした物言いには好感を持てた。

Q 沖縄の普天間基地問題を理解できる本は

平日午前中の紀伊國屋書店大手町ビル店。
 
 最初に国内政治の裏側にある国際政治の棚を整理していた女性店員に、「沖縄の普天間基地問題を理解できる本を探しているのですが」と話しかけたが、「この棚とあちらの棚にあります」との回答。「何かよい本はありますか」と食い下がったが、忙しそうに行ってしまった。

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