ABCマート、異例の"高収益小売り"の秘密

なぜ12期連続で増収増益を達成できるのか

昨年末に訪れたABCマート原宿店には、大勢の訪日外国人や女性客の姿があった

2013年の1036万人に続き、2014年は1300万人を突破。訪日外国人数は2年連続で過去最高を更新した。この流れの恩恵を享受している企業の1つが、靴専門店チェーン大手のABCマートだ。

東京・原宿の繁華街にあるABCマート原宿店。店内にはアディダスやナイキ、ニューバランスなど、世界的ブランドのスニーカーやランニングシューズが並んでいる。昨年末の平日夕方に店内をのぞくと、欧米やアジア系の外国人であふれていた。日本に遊びに来たタイ人の女性は、「タイよりも値段が安くて種類が豊富なところが好き。昨日も買ったけど今日もまた買いに来た」とうれしそうだ。

同店の責任者は「外国人は日本人よりも客単価が高い。セール品かどうかは関係なく3~4足まとめ買いする人も多い」と話す。アジアの観光ガイドにはお薦めの店としてABCマート原宿店を紹介しているものもある。ABCマートの野口実社長は「土日の原宿店だと外国人が3割を占めるイメージ。大阪・心斎橋店だと5割以上という感覚がある」と分析する。

外国人や女性客を誘引

こうした外国人需要は東京、大阪に限らない。北海道や福岡など地方の都市も含め、国内全約780店のうち100店程度まで広がっている。足元では、銀聯カードの取扱店舗の増加や免税対応を新たに検討するなど、需要取り込みに力を注いでいる。

訪日外国人とともに、ABCマートに追い風となっているのが、女性のスニーカーブームだ。スニーカーは2年ほど前から世界的なブームになっているが、野口社長は「当社ではレディスシューズも一緒に伸びている。(食い合いではなく)スニーカーの伸びがそのまま上乗せされている状況だ」と語る。

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