オムロン、サイバーダインと描く”生産革命”

センサーとロボット技術を融合

次世代ロボット開発などで基本合意をしたオムロンの山田社長(左)と、サイバーダインの山海社長(右)(撮影:梅谷秀司)

「オムロンとサイバーダインの技術を掛け合わせて“匠の技“を広げていく」。12月24日に行われたオムロンとCYBERDYNE(以下サイバーダイン)の次世代ロボット開発などに関する基本合意会見で、オムロンの山田義仁社長はこう自信を見せた。

今回、オムロンとサイバーダインは3つの分野で合意。そのうち2つは販促と保守関連で、サイバーダインの介護及び作業支援ロボット「HAL(腰タイプ)」と、搬送用ロボット、清掃用ロボットについて、オムロンが販促・保守サービスを行うというもの。サイバーダインにとっては、全国130カ所のサービス拠点と1200人の技術サービス人員を擁するオムロンと提携することで、販路拡大と保守サービスの強化を図る。

 熟練工の“匠の技”を再現

さらに、この日もっとも関心を集めたのが3つ目。サイバーダインの技術とオムロンの持つ事業知見を生かして、「生産革命を行う」という内容だ。

オムロンといえば体温計や体重計のイメージが強いが、2013年度の営業利益約680億円の6割近く、388億円は工場自動化関連のセンサーや、制御機器が稼いでいる。このセンサー技術と、サイバーダインのロボット技術を組み合わせることで、工場で働く熟練工の技術を“機械化”するアイデアを描いている。

具体的な内容はまだ模索段階とのことだが、両社の技術を掛け合わせれば、たとえば熟練工が持つ“匠の技術”をコピーできるようになるという。「サイバーダインのテクノロジーを使えば、筋肉を動かす時の生体電気を検知することによって、作業者の手足の位置情報、そして力の入れ具合といった技能を検知・蓄積させることができる。そして、蓄積した情報を使えば技量の低い作業者でも匠の技を再現できるようなるし、ロボットに転写すればその工程を自動化することも可能だ」と、サイバーダインの山海嘉之社長は話す。

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