有料会員限定

日本家電の挑戦者「家電ベンチャー」 ▶▶Part3 「日常」を変えるベンチャー

✎ 1〜 ✎ 7 ✎ 8 ✎ 9 ✎ 最新
拡大
縮小

教育、家電、アパレルなど、身近な領域でも起業が盛んだ。日常を一変させる気鋭のベンチャーを紹介する。

パナソニック、トヨタ、任天堂など日系メーカーから人材が集結(撮影:梅谷秀司)

特集「すごいベンチャー100 2017年版」の他の記事を読む

ニッチな家電で世界に挑む

次々に革新的な家電を生み出すCerevo(セレボ)。創業者兼CEOの岩佐琢磨氏(38)はパナソニックの家電エンジニア時代、つねに閉塞感があった。「昨年より高画質、昨年より節水効果が高いといった商品開発が中心で、まったくの新領域に挑戦できない体質だった」。

実際、ロボット掃除機やドローンといった新ジャンルでヒット製品を生んだのはiRobotやDJIなど世界の家電ベンチャーだった。「大手企業はリスクを最初に考えてしまう。ゼロから1を生む物作りをするならベンチャーがいいと思った」と岩佐CEOは起業のきっかけを語る。

セレボ製品の特長はナンバーワンかつオンリーワンであること。スノーボーダーの足裏荷重を計測できるスマホ連携型ビンディング(スノーボードの板にブーツを装着するための器具)や、VR(仮想現実)空間の映像や音声に合わせて触感がフィードバックされるグローブ・シューズなど、岩佐CEO発案の製品が全製品の約6割を占める。その多くはニッチすぎて大手企業に追随される心配がない。そのため製品ライフサイクルは平均3年と家電業界では異例の長さだ。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
特集インデックス
すごいベンチャー100 2017年版
ウエアラブル、環境、水産など
ライフイズテック、THINKERS...
QDレーザ、ミライセンス、H2L...
Inagora、Huber.…
ナノティス、情報医療、LPixel…
みんな電気、デジタルグリッド…
ライフスタイルアクセント、ホワイトプラス…
▶▶Part3 「日常」を変えるベンチャー
[INTERVIEW]ミスルトウ孫泰蔵社長
[INTERVIEW]プラスJ池田純社長
日本材料技研、エーアイシルク…
ウェルスナビ、AlpacaDB…
米テスラ・モーターズ率いるベンチャーの旗手
スマートドライブ、ITD Lab...
プロドローン、ブルーイノベーション…
グラウンド、メルティンMMI…
ネイン、スカイディスク…
メビオール、アドダイス、ベジタリア…
▶▶Part2 ベンチャーが起こす産業革命
有力ベンチャーキャピタリストが明かす
上場後の不祥事も後を絶たない
[INTERVIEW]ユーグレナ出雲充社長
急増する東大ベンチャーの勝算
出遅れた私大や関西勢も続々設立
アマゾン流ベンチャーの活用
Amazon Launchpad ストア
▶▶Part1 拡大する第4次ブーム
第4次ベンチャーブームがやってきた
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内