米株式市場、7週連続の上昇から急降下

<動画>過去2年半の最安値に

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今週(8~12日)の株価は7週連続の上昇から一転し、過去2年半の最安値となった。株式市場が低調だったのは明白であり、ダウ平均株価は2011年11月以来、1週間で最大の下げ幅を記録した。S&P500は2012年5月以来、最大の下げ幅となった。

12日金曜日には、主要3指数全てが1パーセント以上下落した。原油価格の急落は、世界的な需要の落ち込みの表れだ。

IEAが2015年の石油需要の見通しを引き下げて過去10年で最低の値を示したこと、さらに中国の工業生産の落ち込みを受け、米原油先物価格は1バレル58ドルと5年ぶりの安値を記録した。

原油価格はさらに下落する可能性

シカゴエナジーズCEOでNYMEXのエネルギーオプション・トレーダーであるPeter Amandio氏は、原油価格はさらに下落するだろうと述べている。「どこを底値と考えるかについては慎重にならなければなりません。過去を遡ってみれば、前回は100ドル以上の値を付けていたところから、33ドルまで落ち込んだわけですから。なのでここからさらに下落する可能性はあると思っています」。

投資家が安全な投資対象への移行を続ける中、米国10年債の利回りは2パーセントをわずかに上回るところまで値を下げ、30年債の利回りは2.75パーセントに落ち込んだ。

ミシガン大学とトムソン・ロイターによる12月の消費者信頼感指数は8年ぶりの最高値に迫る結果となったが、原油への注目がこれに暗雲を投げかけている。アメリカ国民は雇用の増加と賃金の上昇に対して楽観的な姿勢を見せている。

これらのエネルギー価格の下落はインフレを押し下げた。11月の生産者物価指数 (PPI) はガス価格の急落を受けて0.2パーセント下落し、そこからエネルギーと食品を除いたコア指数は横ばいだった。

個別銘柄では、クライスラーの株価が上昇した。助手席にタカタ製のエアバッグを搭載した車のリコールを米国内で拡大したが、株価は上昇した。アドビシステムズは大きな勝利を収めた。木曜日の収支報告では大幅な収益増を報告。写真関連企業であるFotoliaの株式購入計画を発表しことが評価された。

ヨーロッパでは軒並み数値が落ち込み、原油価格の下落によってエネルギー関連株が値を下げた。

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