不況業種でも稼ぎまくる!デキる男の時間術 超敏腕タクシー運転手が教える3つの心得

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タクシー業界の競争は厳しい(写真はイメージで本文とは関係ありません)(撮影:尾形 文繁)

昨日も今日も残業、残業――。読者の皆さんの中には、果てしなく仕事に追われ、なかなか成果に結び付かない人も少なくないだろう。でも、ちょっと待って。もしかしたらそれって「時間の使い方」に問題があるのかも?

TBSテレビ「この差って何ですか?」取材班(12月7日14時~放送)は、ビジネスパーソンが時間を有効に活用するためのヒントを求め、さまざまな実例を探った。そこでたどりついたのが東京・池袋に本社を構える東都自動車が運営する東都タクシー。およそ3000人のドライバーが所属するタクシー会社だ。

平均の1.5倍を売り上げる

なぜ、タクシー会社なのか。帝国データバンクが2013年に発表したところによると、年間売上高1億円以上のタクシー・ハイヤー業者の売上高総額は2011年度までに4年連続で減少。タクシー業者の倒産も高水準で推移するなど、極めて厳しい事業環境にある。「そんなタクシー業界で稼げるのか」と探ってみたところ、群を抜いている男がいた。東都タクシーでナンバーワンの売り上げを誇る、この道17年ベテランドライバー片岡道明さんだ。

ベテランタクシードライバーの片岡道明さん

一般的なタクシー運転手の売り上げが月平均60万円のところ、片岡さんは月平均90万円を稼ぐ。1.5人分の働きだ。とはいえ、寝る間も惜しんで死にもの狂いでお客さんを乗せているのかと思うと、実はそうでもない。そこには片岡さんなりに上手に時間を活用する仕事術がある。

いったい一般的なタクシー運転手とは何が違うのか?片岡さんの実際の仕事の流れに密着したことで分かったことを整理してみたい。

【ココがポイント① 時は金なり!】

この日は夜7時から翌朝7時までの12時間勤務。まずは、郊外にある営業所から都心部に向かって車を進めるのだが、片岡さんはすぐに、片側2車線あるうちの右車線を走り続けた。素人考えだと、「いつでもお客さんを乗せることが出来るように、左車線をゆっくり流した方がいいのではないか?」と思ってしまう。

次ページ右車線を急ぐ理由とは?
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