平均勤続年数ナンバーワンはJR四国
居心地のいい会社を見つけるために役立つ指標はいろいろあるが、最も重視するべきなのは「平均勤続年数」だろう。多少の問題があったとしても、働きやすく、居心地がよければ、社員は辞めない。
『就職四季報総合版』に掲載されている「平均勤続年数ベスト100」を見ると第1位はJR四国(四国旅客鉄道)で、勤続年数は24.0年。トップ10はJR四国以下、NTTファイナンス、東武鉄道、河合楽器製作所、中国電力、丸大食品、パナソニック、阪急阪神百貨店、名古屋鉄道、河北新報社、髙島屋と続く(河北新報社と髙島屋は同年数)。
トップ10の中で目立つのは鉄道会社で、11社中3社を占める。阪急阪神百貨店が8位(22.6年)にランクインしているが、ここも呉服系ではなく鉄道系の百貨店だ。
JR四国は、JR旅客会社6社のうちの1社。前期2014年3月期は営業赤字だったが、なんといっても四国の基幹輸送機関であり安定性がある。鉄道事業を核として観光、ホテル、小売り、駅レンタカー、不動産、IT事業などへ多角化を進めている。
『就職四季報総合版』には、文化放送キャリアパートナーズが調査した「就職人気ランキング」300社も掲載されているが、JR四国は300位に入っていない。学生の人気圏外企業なのだ。勤続年数2位のNTTファイナンスも300位圏外、勤続年数3位の東武鉄道は274位だ。河合楽器製作所も中国電力も、やはり300位圏外。
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