1本1000円のみかんジュースを売りまくる男

年商を2倍に引き上げた、みかん農家のこだわり

「農業は可能性があって楽しい仕事。でも生活できなかったら一歩が踏み出せない。利益がある仕組みに変えていかなければならない」。伊藤さんは、インターネットの通信販売だけでなくフランスの星付きレストランに加工品を卸すなど、新しい可能性も探っている。

小さな会社だからこそ、商品がとても身近で社員一人ひとりの想いも深い。「農業は儲かる。未来がある」と言っても、さまざまな試行錯誤の繰り返しがある。その結果が、消費者の声として直接届く事が農業の一番のやりがいかもしれない。

プロが教える「おいしいみかん」の見分け方

せっかく同じ値段で買うのならおいしいみかんの方がいい。余談となるが、伊藤さんにおいしいみかんの見分け方を聞いてみた。

「おいしいみかんには、皮にスリ傷が付いている」。伊藤さんは明かす。ツヤがあって綺麗なほうが美味しく見えるかもしれないが、実際は安価で売られている傷が付いたみかんのほうが甘い。これには、れっきとした理由がある。傷のあるみかんは木の外側で育ったものが多い。葉や枝などに擦れて傷がつくことがあるのだが、こうしたみかんは日光をたくさん浴びる。「傷のあるみかんは太陽をたくさん浴びて育った証拠」(伊藤さん)が美味しさの秘密なのだという。

木の外側で育ったおいしいみかんを見分ける方法が、もう一つある。それはヘタの切り口だ。美味しいみかんほどヘタの切り口が小さい。みかんの木は、外側にいくほど枝が細くなり、ヘタも小さくなるという理屈があるのである。

買ったみかんが酸っぱかった時も甘くする方法がある。お風呂に浸すのだ。みかんを温めると酸が抜けるというカラクリである。昔ながらに、みかんをこたつの上において保存する方法も実は理にかなっている。

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